巾 眞砂野湧



お祭りの金魚すくいに使用される巾着型ビニールに着想を得た作品。失われつつある日本の和、だからこそ輝かしく見える風物詩を照明にしてみたいと考え制作した。ビニール特有のシワの表現に挑むために、実際に膨らませたビニールに生まれたシワをテープで固定したのち、内側にレジンを流し込み少しづつ固めていった。その後型として使ったビニールをはがすことで巾着型の形状をに成形できた。そうして生まれた水面のような光の影と共に日本の和を思い出してほしい。