rhythm pod 阿部俊介

音と立体動作の連動

音と映像を連動させた作品について
メディアアートは、コンビュータを中心とする、メディアテクノ口ジーを内包することで成立する表現作品。その潮流の一つとして、音と映像を連動させた作品群が存在する。映像の動きに音楽を同期させる試みは、1930年代よりOskar Fischinger、Len Ly e、 NormanMclarenなどの映像作品から始まり、近年では岩井俊雄の作品群に象徴され L E Dや投影映像を用いた作品へと発展した。ただ、これらの作品群も動きの要素は光の変化による視覚効果にとどまっている。

立体変化を視覚効果に使う
そこで、本制作では、視覚効果に磁性流体を用いた。磁性流体とは、磁性微粒子を、界面活性剤を用いて安定に分散させた液体で、「強磁性」という磁性体としての性質と「流動性」という液体の性質を兼ね備えている。本制作では、磁性流体を利用した立体的な動きと音を同期させることで、今まで平面的にとどまっていた表現を立体的にし、新たなリズム表現を生み出すことを目的とした。

  • size : 200 × 200 × 200 mm
  • material : ABS, Magnetic fluid
  • technical : Arduino