Chaplin Stool & Table 上田雄翔
管弦楽部における練習時間圧迫の要因
中学校・高等学校の音楽室において一般的なメモ台付椅子は、バイオリンやチェロなどの擦弦楽器を演奏する際に弓を持つ右手と干渉する。従って管弦楽部などで教室を使用する際は演奏用に別途パイプ椅子等を用意しなければならず、使用の度に設置時間を要する。また譜面台も収納効率の高いものは折り畳式しかなく、組み立てに時間を要し、華奢で破損しやすい欠点があげられる。管弦楽や吹奏楽部の生徒は演奏環境構築のために練習時間が圧迫されているのが現状である。
提案する音楽室家具の2つの機能的特徴
楽器演奏に配慮した、音楽室用机と椅子セットの開発を行う。第1の機能として、机の天板が譜面台へと変化する機構の開発を行う。大がかりな家具移動を伴わず演奏・合奏環境を短時間で構築する事を可能にする。第2の機能として、椅子と机の同時収納を可能にするネスティング機構を開発し、非使用時に省スペースとなる設計を行う。これにより、放課後の部活動や文化祭における教室の開放など、音楽教室が学校行事の様々な用途に対応する事を可能にする。
size:
Stool W506×D362×H486, Table W606×D449×H811-1101 mm
material:スチールパイプ,シナランバーコア合板,鉄板 他