magnapire 桑島玄樹

発電方式:電磁誘導発電(ネオジム磁石往復型)


コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりするとコイル内の磁場が変化し電流が流れる。この現象を電磁誘導と呼び、生じる電圧を誘導起電力、電流のことを誘導電流と呼ぶ。誘導起電力は、V=-N・ΔΦ/Δt(N:コイルの巻き数、ΔΦ/Δt単位時間当たりの磁束変化)で求められ、「コイルの巻き数を増やす」「磁石の移動速度を上げる」「磁力を上げる」ことにより起電力を上昇することが可能である。本作品は0.32 mmのエナメル線500 回巻、4200ガウスのネオジウム磁石8 個を使用しており起電力は2~3V となっている。電磁誘導は発電機のタービン、変圧器などに応用され、磁石往復型でも交流電圧が発生している(。交流は変圧が容易で高電力での送電が可能であるため、電力のロスが少なく家庭電源( コンセント)などに利用されている。照明や家電にはAC アダプター等で直流に変換して使用される場合もある。この作品では交流によりソレノイドに直感的な操作性を与え、ブリッジ回路とコンデンサを用い整流と平滑化を行うことでLED を点灯させている。


material:エナメル線、ネオジム磁石、ソレノイド、アクリルパイプ、紙