YuuBo 眞砂野湧

積極的な寄付を促す募金箱における遊戯的要素の研究


日本の募金箱の現状
募金箱とは慈善団体などの組織や博物館等の施設がその活動を行う上で、必要な経費を不特定多数の第三者より募ることを目的とした器物である。しかし、今日の募金箱は倫理観のみを募金行動の原動力にしているためか日本の寄付総額は米国や英国と比べると非常に低水準であり、特に募金総額のうち個人での寄付の割合が低い。この現状を問題と捉え募金活動への関心が低い層に向けて興味を引き、募金への積極的参加を促す方法を模索する必要があると考える。


遊戯性を持つ募金箱の制作
本研究では遊戯性を持つ募金箱として、3種類の「硬貨の魅力的な動きを見せる特性」を持つ募金箱の制作を行う。遊戯性という新たな価値を募金箱に与えることで寄付に対する抵抗感を軽減し、積極的な募金活動への参加を促すことを目的とする。本研究を通してユーザーの募金に対する関心や興味を高め多くの人を救うきっかけになる事、そしてさらに器物の遊戯性が人々の行動を導く事が理解され、様々な機器に応用されることを期待する。


Material:
PLA 、アクリル  他

Dimensions:
募金箱A W200 × D200 × H260    募金箱B W200 × D370 × H85   募金箱C W235 × D230 × H350  (mm)