nigirun 長濱みつる
器物の操作の現状
今日の身近な電気製品は、利便性や機能性に着目される一方、
入力操作については、主にボタンやダイヤル、タッチパネル等
に限定され、進歩が少ないという現状がある。入力操作は器物
と人間を繋ぐ、より重要視されるべき箇所ではないだろうか。
この制作では、入力操作と出力動作が連動するインタラクション
による快感に着目し、日常生活で使われる器物に転用すること
で、操作に新たな魅力を生み出す方法を探求する。
調光操作に快感のある照明器具
本研究では、インタラクションが生む快感の要素をユーザ
テストから分析し、その結果を応用した照明器具の開発を
行う。本作品は柔軟な素材によるインターフェースを持ち、
握ることに連動して照明のリフレクタが棒形状から渦巻形状
に変動する事で、光量と照射範囲を調節する。握るという
入力操作が、モノを握りつぶすことを連想させるリフレクタ
の動きを生み、身体が拡張される感覚とともに快感を生む事
を試みる。
Material:
PLA、ポリウレタンフォーム 他
Dimensions:
棒形状 W140×D195×H590
渦巻形状 W140×D195×H340 [mm]