Phonazograph 仲田健人

発声を図形に変換するアナログ装置の制作


アナログ装置で声を可視化する魅力
私たちが扱う「声」は、常にその存在を知覚しているものの、目に見えないため身近でありながら実態を掴みにくい現象である。1857年に発明されたフォノトグラフは、声の振動を視覚的に記録することで目に見えない声に形状を与え、驚きや感動を生み出す娯楽性の高い器物といえる。またこうしたアナログな器物は、直接操作してその効果を体感できる「身体性」を伴う体験を提供し、驚きや充足感をより強く引き出す特性を持つと考えられる。


遊戯性を伴う新たな発声体験
本作品は、「発声」を新たな視覚表現へと変換するアナログ装置である。声によってゴム膜とその表面の鏡を振動させ、振動する鏡にレーザー光を投射することで、反射光が声の振動を可視化した図形を描く。投影される図形は、声の「大きさ」「高さ」「声質」「空気量」を直感的に表現し、「発声」が直感的に可視化される感覚を生み出すことで、遊戯性と没入感を提供する。また、膜の振動特性を活かした表現により、アナログ器物ならではの表現を提供する。


Material:
PLA樹脂 、レーザーポインタ 、ゴム膜 他  

Dimensions:
W125 × D265 × H510 [mm]